三陸鉄道、トルコへ恩返し 特別ヘッドマーク走行、用品販売で寄付も

西晃奈
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 トンネルへの立ち入りを禁止する看板、踏切の警報機、制帽、レールのパーツ――。使われなくなった鉄道用品30点が4日、岩手県宮古市三陸鉄道宮古駅前で売り出された。2月の地震で大きな被害を受けたトルコを支援する「三鉄トルコデー」の一環で、売り上げや寄付金を在日トルコ大使館に寄付する。

 三鉄とトルコの縁は、津波で三鉄の駅舎や線路が奪われた東日本大震災後に始まった。2015年から6年間、トルコの航空会社「ターキッシュエアラインズ」がラッピング列車を走らせるなど、復興を後押ししてきた。

 三鉄の石川義晃社長は「惨状をみていると、ひとごととは思えない。受けた支援を感謝の気持ちにかえて、トルコに届けたい」。トルコの民芸品をチャリティー販売し、「三陸鉄道はトルコとともに」と書かれたヘッドマークをつけて列車を走らせた。

 民芸品を買った市民の佐々木慶子さん(78)は「1日でも早く元の日常に戻れるように、少しでも助けになれば」と話した。(西晃奈)

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