インターネットの「検索連動型広告」を悪用した詐欺が頻発している。昨年10月以降、JR東日本のサービス「えきねっと」をグーグルで検索すると、本物そっくりの偽サイトが画面最上部の広告枠に表示される問題が繰り返し起きた。偽サイトが広告表示される問題は、米IT大手のグーグルだけでなく他の検索サービスでも過去に見つかっている。専門家からは広告審査の強化を求める声が強まっている。
JR東によると、昨年10月中旬と12月初旬、グーグルで「えきねっと」と検索すると、結果一覧の最上部にある広告枠に偽サイトが表示される状態になっていた。クリックすると、本物そっくりの画面を表示し、乗車券などを求めるえきねっと会員にIDやパスワードを入力させる。
インターネット上の住所にあたるドメイン名は、10月の偽サイトがロシアを意味する「.ru」、12月はソ連を意味する「.su」だった。運営者がロシアを拠点にしているのかは不明だが、「.com」の本物のサイトよりも上位に表示されていた。
こうした手口は「フィッシン…
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