ペリー提督の星条旗がつないだ縁、ゆかりの父島で5代目同士が初対面
中山由美
【動画】ペリー来航、提督5代目がゆかりの父島へ=中山由美撮影
ペリー提督の子孫が11月、小笠原諸島の父島(東京都小笠原村)を初めて訪問した。約170年前、提督が黒船で浦賀(神奈川県横須賀市)に来航する前に寄ったゆかりの地。受け継いだ提督の懐中時計とともに、当時交流した島民の子孫との対面がかなった。
父島の港は11月7日、歓迎ムードに染まった。来島したのは米国メリーランド州に住む鳥類学者で日米交流の活動に熱心なマシュー・カルブレイス・ペリーさん(81)。提督の5代目の子孫にあたる。迎えたのは、父島の最初の移住者で、米国人ナサニェル・セーボレー氏の5代目のセーボレー孝さん(65)だ。ナサニェル氏ら欧米と太平洋諸島出身の計約20人は1830年6月に住み始め、53年6月に来航した提督と交流した。
「この日を待っていました」と港で5代目の2人は手を握り合った。マシューさんは「提督が父島に来た時に持っていた」とポケットから懐中時計を出した。金のケースの一番下に「Japan 1852」、日本を目指して米国を出発した年が刻まれている。「この時計と来られてうれしいです」
孝さんは提督来航の記念碑な…
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