第23回M-1出た小学生4人組「賞金1千万円でココア飲みに行く」夢いつか

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土井恵里奈
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 今年の漫才王者はだれだ。

 M-1決勝の行方を気にしているのは、ファイナリストだけじゃない。

 約7200組。史上最多となった今大会にエントリーし、敗れた全ての挑戦者が注目している。

 プロもアマも、子どももお年寄りも。全国各地のあらゆるM-1戦士たち。

 大阪・岸和田の隣町に住む小学3年生もその一人だ。

 □ ■

 「ロングコートダディに優勝してほしい」

 江口翔汰くん(9)はそう思っている。

 しゃべりはもちろん、動きもおもしろい。

 それってけっこう、すごいことなのだ。

 経験者には分かる。

 今年、自分もM-1に出たのだから。

 小学生の友達と4人で。

 3カ月前、大阪・心斎橋であった1回戦。

 サンパチマイクが、ぐいっと下がる。それが出番の合図だ。平均身長120センチあまり。初戦の壁は高かった。

 □ ■

 「M―1で漫才してくるわ」

 小学校の友達に言うと、目を丸くされた。

子どもたちが考える「おもしろい」とは。大人顔負けの独自のお笑い論と、ドキドキの大舞台本番の奮闘記は、記事後半で。

 優勝賞金は1千万円…

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