第20回ロングコートダディはセンターマイクに縛られない コント師の漫才論

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聞き手・照井琢見
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 12月18日に決勝戦を迎える「M-1グランプリ2022」。過去最多7261組がエントリーした激戦を勝ち抜いたファイナリスト9組に、意気込みを聞いた。

 「肉うどん」

 昨年の決勝。彼らの出番が終わると、SNSでこの言葉がトレンド入り。強烈な印象を残したロングコートダディが、今年も帰ってきた。

 「本職はコント師」と語る堂前透(32)と兎(うさぎ)(34)は、「漫才の台本は書いていない」と語る。ボケ、ツッコミは固定せず、スタイルは自由自在。今年はどんな漫才が飛び出すだろうか。

 □ ■ □

台本は書かない

 ――漫才の台本は書いていないとか。

 兎「追い込まれるところから始まります。ホンマにあと30分で新ネタのライブが始まるってときに、ひらめく。予想ですけど。僕、ネタ作ってないんで」

 堂前「追い込まれるのは僕です。フワッと作って、兎のセリフやツッコミ部分は空けておく。いきなり僕がバーっと進めて、兎が言葉を埋めていく感じですね。兎が全然ちゃうことを言ったら、そう言います」

 兎「言われた記憶はないですけど」

 堂前「いや、結構言ってるで」

昨年の「肉うどん」ネタ、審査員のオール巨人からセンターマイクの使い方について助言があった。あれから1年、当人たちは何を思うのか。

「肉うどん」ネタの作り方

 ――流れを書き留めるメモも…

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