米国で同性婚の権利を守る法が成立 十数年で世論と政治が大きく変化

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ニューヨーク=中井大助 ワシントン=高野遼
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 米国で13日、同性婚の権利を保障する法案にバイデン大統領が署名し、成立した。法案が連邦議会の上下両院で超党派の賛同を集め、成立したことは、同性婚をめぐる世論や政治状況がこの10年あまりでいかに変化したかを示している。

 同性婚の権利は、すでに2015年の連邦最高裁判決で認められ、現在は米国民の多くの賛同も得ている。それでも今回の立法が進められた背景には、最高裁に保守派の判事が増えたことに伴い、従来の判断が覆されることへの懸念がある。議会では、同性婚への反対派が比較的多い共和党からも一部の議員が賛同し、賛成多数で可決した。

 バイデン氏はホワイトハウスでの署名式で「結婚は単純な問題だ。誰を愛し、その愛する人に対して誠実でいられるか。この法律は、誰もが政府の干渉を受けずにこの質問に答える権利を持つべきだと認めるものだ」と述べた。

 ただ、バイデン氏も同性婚に…

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