共通テスト「情報Ⅰ」 受験必須でも合否に使わない? 北大と徳島大

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編集委員・宮坂麻子
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 2025年から大学入学共通テストに導入される新科目「情報Ⅰ」について、北海道大と徳島大がこのほど、受験科目としては課すものの合否判定の配点には加えない方針を示した。情報処理学会は12日、「高校教育における情報科の意義を否定する」などとする意見表明を出した。

 情報Ⅰは、今年度の高校1年から必ず履修する新科目。約20年前からあった教科「情報」の2科目を再編し、プログラミングやデータ活用を学ぶ。今の高1が受ける25年の共通テストから加わり、国立大学協会は1月、全国立大学で一般選抜で原則として課す方針を示した。朝日新聞の調査では、全都道府県と政令指定都市の公立高校で教える教員のうち、約15%が情報科の免許を持っておらず、一定数の教員の専門性が保証されていない状態であることが分かっている。

 すでに、東京大、大阪大、九…

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2022年10月13日17時5分 投稿
    【視点】

    情報処理学会の「高校教育におけるその科目の意義を否定することになる」という見解は飛躍しているのでは? たとえば保健体育だって必修科目だが、受験科目には設定されていない。「入試に出ない=勉強しなくていい」というのは、入試システムに過剰適応して

    …続きを読む