松阪の老舗駅弁店が昭和の包装復刻 鉄道開業150年で牛肉弁当

菊地洋行
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 三重県松阪市の老舗駅弁店「新竹商店」は10月1日、鉄道開業150年に合わせて主力の「元祖特撰牛肉弁当」に1970年代後半の包装を施して販売を始める。国鉄時代の紀勢線特急「くろしお」や、立体的に描かれた牛のデザインが昭和レトロを感じさせる。

 新竹浩子社長によると、全国の駅弁会社が「復刻」をテーマにした駅弁を発売して10月14日の鉄道開業150年を盛り上げる。京都鉄道博物館京都市下京区)を訪れた昨夏、駅弁に関する特設コーナーでこの包装紙が展示されているのを見つけ、鉄道愛好家たちの思いに気づいたという。

 新竹社長は「キハ81系の『くろしお』は、ブルドッグの愛称で広く親しまれていた。背景の石垣は松坂城跡。鉄道の歴史を読み解くのにふさわしい」と話す。

 復刻版の弁当は3千個を用意。1500円。松阪駅構内の「あら竹売店」、松阪駅前通り商店街の「駅弁のあら竹本店」、大紀町滝原の国道42号沿いの「ドライブインあら竹」で販売するほか、取り寄せ注文にも応じるという。問い合わせは新竹商店(0598・21・4350)へ。(菊地洋行)

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