中央線の座席売ります JR東「古物」オークション、国鉄時代の品も

平山亜理
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 電車の座席や駅名標など売ります――。鉄道開業150周年を記念し、JR東日本八王子支社は、管内の駅などで使われた「鉄道古物」をネットオークションなどで販売する。中央線や南武線などの品がそろう。駅舎の建て替えや車両の改修などで使わなくなったものばかりで、中には国鉄時代のものもあるという。

 10月から3カ月をかけて、順次販売する。1カ月ごとに、元々設置・利用されていたエリアやテーマ別に商品を入れ替える。いずれもJRのネットショップ「JRE MALL」で扱われ、定額販売するものと、オークション形式で売るものがある。オークションへの参加には、JREの会員登録が必要。クレジットカードかポイント利用による支払いになるという。

 第1弾の開始は10月3日正午。大月駅(山梨県大月市)の開業120周年を祝う催しにあわせ、「おおつき」と書かれた駅名標や、「化粧室」「富士急行線」と書かれた案内板、特急「スーパーあずさ」の乗車口案内板などを販売する。

 第2弾は11月を予定。2006年にデビューし、中央線の快速電車などとして活躍する「E233系」から取り外した座席を売る。この列車にトイレを設置することにしたため、外す座席が出たという。また青梅駅(東京都青梅市)や高麗川駅(埼玉県日高市)の駅名標も売るという。

 第3弾となる12月には、四方津駅(山梨県上野原市)の旧駅舎で使われていた横240センチ、縦70センチの駅名標を販売する。また谷保駅(東京都国立市)のベンチやサイドテーブルもセットで売るという。四方津駅の瓦など、国鉄時代のものも取り扱うという。

 内田英志・八王子支社長は、「それぞれの沿線に思いがある方に、郷愁を含めて購入していただきたい」と話す。平山亜理

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