現在の仕事・担当
武蔵野地区担当として、三鷹市や府中、小金井など地元の話題を取材しています。三鷹市は太宰治が多くの作品を生み出した場所です。三鷹に暮らしていた縄文人の顔を復元したり、面白い学芸員の方々にお話を聞きながらお伝えしています。また、移民、難民など、日本に暮らす外国人がどんな暮らしをしているのかを取材しています。ベトナム人の技能実習生やボートピープル、留学生や起業し成功している人たちの今、を追っています。日系ブラジル人やミャンマー人、クルド人など、日本の暮らしを支えている彼らの姿をお伝えします。
バックグラウンド
上智大学のフランス語学科を卒業してから、1995年に朝日新聞に入社しました。ブラジル生まれで、エジプトのカイロで日本人小学校に通ったり、高校時代にブラジルに留学したりした経験で、異国に暮らす外国人をテーマに取材するようになりました。ブラジルに移民した日本人のおばあさんが、懐かしそうに日本の方言で、思い出を話すのを聞いた時、こうして海を渡っていった人たちのことを取材したいと思いました。甲府支局、秋田支局を経て、東京社会部にいき、2007年から1年間、キューバのハバナ大学に語学留学をし、08年にサンパウロ支局長、11年にはハバナ支局長を兼任しました。14年から17年まで、ロサンゼルス支局長とハバナ支局長を兼任しました。チリのコピアポで33人の鉱山労働者が地下深くに閉じ込められ救出された出来事や、アメリカとキューバの国交正常化交渉など取材しました。キューバ革命の「英雄」とされるチェ・ゲバラの兄弟や親友、ゲバラの死にかかわった元CIAなどに取材した「ゲバラの実像」という連載をし、出版しています。
仕事で大切にしていること
人種や国籍、社会的な立場による差別や偏見がある世の中の見方を、少しでもなくしたいと思い、それぞれの人の顔や人柄が浮かぶような記事を書きたいと思います。日本人も外国人も、ともに暮らしている社会が、当たり前であるように願っています。また、一過性ではなく、人間関係を大切にし継続的に取材をしています。
著作
『ゲバラの実像』 朝日新聞出版