茨木の安威川ダム、試験湛水始まる 23年度の運用目指す
新谷千布美
大阪府が治水対策として建設を進めてきた安威(あい)川ダム(茨木市)で5日、ダム湖に初めて水をためて本体や周辺に問題が出ないか確認する試験湛水(たんすい)が始まった。本体工事が8月に完了していた。
府によると、試験湛水には9カ月ほどかかる見通し。一度水でいっぱいにしてから水を抜くため、降雨状況で前後する。検査などを経て2023年度内の運用開始を目指している。
ダムは1967年の豪雨災害を機に計画された。当初は利水を含む多目的ダムの構想だったが、水需要の減少で見直され、規模を縮小し治水目的のダムとして14年3月に着工された。
貯水量は1800万トンで、総工費は1676億円。堤体の高さは76・5メートルで、ダム湖の左岸から右岸までの長さは337・5メートルという。
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