サドル師派の襲撃で20人超が死亡 撤収命令で収束 イラク首都

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カイロ=武石英史郎
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 中東イラクの首相府や議会、最高裁などが集まる首都バグダッドの政治中枢地区「グリーンゾーン」が、29日から30日にかけて戦闘状態に陥った。イスラム教シーア派の有力指導者サドル師の支持者らが首相府などを襲い、治安部隊と衝突した。サドル師が撤収を命じて収束したが、地元メディアは20人以上が死亡、数百人が負傷と報じている。

 イラクでは昨年10月の総選挙で第1党となったサドル師派と、同じシーア派系の親イラン派が対立。10カ月以上、首相が決まらない状態が続く。サドル師は6月に傘下の議員73人を辞職させ、7月末から支持者に議会を占拠させて、議会の解散と再選挙を要求した。親イラン派が拒否すると、サドル師は29日、ツイッターで政界引退を突然、表明。その後、支持者らが暴徒化し始めた。

 SNSに投稿された映像によ…

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