スーダン軍がエチオピア軍を攻撃 国境地帯で大規模戦闘の恐れも

ヨハネスブルク=遠藤雄司
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 アフリカ北東部のスーダンとエチオピアが領有権を争う国境地帯で28日、スーダン軍がエチオピア軍を攻撃した。スーダン軍は複数の地域を制圧して数十人のエチオピア兵を捕らえたといい、大規模な戦闘に発展しかねない状況だ。

 地元紙スーダン・トリビューンが報じた。スーダン政府が22日に、エチオピア軍が国境地帯でスーダン兵7人と一般市民1人を捕まえて処刑したとして、エチオピア軍を非難した。

 対するエチオピア外務省は27日、ツイッターへの投稿で、同国北部の反政府勢力ティグライ人民解放戦線(TPLF)の支援のもとでスーダン軍が領内に侵入してきたと主張。スーダン側が非難する事件についてもエチオピア軍の関与を否定し、スーダン軍と地元の民兵の間で戦闘が起きた結果だとしていた。

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この記事を書いた人
遠藤雄司
国際報道部・業務担当次長
専門・関心分野
アフリカ情勢、紛争、災害、事件