コメ5キロ4217円、15週連続値上がり 備蓄米の流通停滞も響く
内藤尚志
7~13日に全国のスーパー約1千店で売られたコメ5キロの平均価格は税込み4217円で、前の週より3円(0.1%)上がった。値上がりは15週連続。農林水産省は10日ごろに備蓄米の販売が本格化したとみているが、米価の下落にはつながっていない。流通の停滞により、備蓄米が各地に行き渡っていないことも響いたとみられる。
農水省が調査会社のデータをもとに平均価格を算出し、21日に公表した。上昇率は前の週(0.2%)より縮んだ。前年同期の価格(2078円)と比べると、2倍超の高値が続いている。
備蓄米の初回の入札による放出分は、3月下旬から一部の店舗で3500円前後で売られている。江藤拓農水相は今月8日の記者会見で、スーパーなどの店頭に本格的に並ぶのは「4月10日ぐらい」との見通しを示していた。
だが、農水省が14日に開いた卸売りや小売業者との意見交換会では、備蓄米が一部の地域や小規模店に届いていないとの不満が出た。
また、農水省が18日に初め…