JR東海のダム取水抑制案 町長は前向き「リニアはオールジャパン」
水資源への影響などを理由に静岡県がリニア中央新幹線静岡工区の着工に同意していないことを受け、JR東海が新たに示した田代ダム(静岡市葵区)の取水抑制案。ダム水利用の発電施設を抱える山梨県早川町には電源交付金の減額などが及ぶ可能性があるが、辻一幸町長は朝日新聞の取材に「ダム案は受け入れられる」と明言した。
――ダム案への評価は。
受け入れられる。実はこの案は私の方から持ち出した。工事を何とか進めたいと1年前にJR関係者に話し、それが今回の提案につながった。
――町にはマイナス面が予想される。
取水量が減れば発電量が少なくなり、電源交付金も減る。ただ、影響を受けるのは1カ所の発電所(田代川第二発電所)ぐらい。町には他に10カ所も発電施設があり、全体で1年に4千万円もらっている。取水抑制による財政面への打撃は限定的とみている。
――実際に交付額が減らされたらどうするか。
それはJR側に補塡(ほてん)してもらう。スクールバスを運行したり、防災用備品を購入したり、町民の暮らしに役立てるお金だから。
ルート変更「今さらそんなことを言っちゃいかん」
――取水抑制に町長は否定的…
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