何だこれは! 報道で知った改革案 入試センター前理事長が見たもの

有料記事

聞き手 編集委員・氏岡真弓
[PR]

 31年続いた大学入試センター試験から、大学入学共通テストへ――。50万人を超える受験生が挑む大規模試験が昨年、大きく変わりました。その試験を運営する大学入試センターの理事長だった山本広基氏(74)が今年3月、退任しました。在任期間9年は歴代最長。共通テストでの英語民間試験活用と記述式問題導入の頓挫、コロナの感染が広がる中での共通テスト実施、そして問題流出事件。共通テストを取り仕切るセンターの責任者として何を目撃し、何を考えていたのか、山本氏に聞きました。3回シリーズの初回は、民間試験や記述式をめぐる混乱について振り返ってもらいます。

 2013年6月6日の朝です。新聞を見るなり、何だ、これは、と思いました。横見出しでバーンと「センター試験廃止へ」。私が4月、センターに着任したばかりなのに。

 その日はセンター主催の会議…

この記事は有料記事です。残り2214文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら