空爆された避難所の劇場、救助が難航 「ロシアは救助さえ許さない」

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パリ=遠藤雄司 リビウ=高野裕介
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 ロシア軍のウクライナ侵攻で、同軍に包囲された南東部マリウポリで、空爆を受けて破壊された劇場から市民を救出する作業が17日も続いた。避難所として使われ、1千人近くが避難していたと指摘されていた。ウクライナ・メディアの「キエフ・インディペンデント」は同日午後時点で130人が救出されたと報じたものの、救助作業は難航している。両国は停戦協議を続けているが、大きな進展は見られない。

 16日にあった劇場への空爆はロシア軍によるとみられる。多くの子どもや女性が避難していた場所は劇場の地下部分にあり、ウクライナの国会議員セルゲイ・タルタ氏はSNSで、避難所そのものは爆撃に耐えたと述べた。

 だが、ウクライナのゲラシチェンコ内相顧問は17日、劇場で救助作業にあたっていたウクライナの部隊がロシア軍から砲撃を受けたとSNSで主張した。ゲラシチェンコ氏は「ロシアは、市民らが避難している建物に2発の強力な爆弾を投下しただけでなく、がれきの下からの救助さえ許していない」と憤った。

ロシアの報道官「劇場攻撃はウソだ」

 マリウポリ市当局は同日、同…

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この記事を書いた人
遠藤雄司
国際報道部・業務担当次長
専門・関心分野
アフリカ情勢、紛争、災害、事件
高野裕介
国際報道部次長|欧州、中東
専門・関心分野
中東、紛争、外交、国際政治
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