現在の仕事・担当
欧州を中心に、特派員が執筆するニュースの原稿を監修する「デスク」という仕事をしています。
バックグラウンド
学生時代、バックパックを背負って旅をし、中でもイスラム教文化や中東にひかれました。パレスチナ自治区ガザで、あるテレビ局の記者に声をかけられこの仕事のやりがいを知ったことが今につながっています。そのパレスチナでは昨年10月、軍事衝突が始まり、現地で取材をしました。入社後は主に兵庫県警や大阪府警で事件事故取材を担当。その後、エジプトでアラビア語を学び、ドバイ支局、イスタンブール支局で、イラクやシリア、サウジアラビアなど中東各地を歩いてきました。2022年度にウクライナ侵攻やイラク報道でボーン・上田記念国際記者賞を受賞。
仕事で大切にしていること
現場に行き、自分の目で見ること。人に会い、話を聞くこと。これに尽きます。計約5カ月にわたり滞在したウクライナでは、ロシア兵にレイプされ性暴力の実態を告発した一児の母、親を失い孤児になった11歳の男の子ら、市井の人々の思いを聞くことに徹しました。イエメン内戦ではアフリカに行って傭兵に取材をし、中東・アフリカの移民・難民問題では多くの若者や密航業者らに話を聞きました。紛争や災害の現場に自ら赴き、直接話すことでしか、「死者1万人」などという数字の中にある一人ひとりの人間の顔や声を伝えることができないと思うからです。これからも、現場に立ち続けるつもりです。
著作
- 『現地取材400日で見えた 検証 ウクライナ侵攻10の焦点』(朝日新聞出版、2023年)=共著
論文・論考
- 『ウクライナ侵攻と報道の視点第4回 戦争の犠牲を浮かび上がらせる──現地で足を使う大切さを実感』(日本新聞協会「新聞研究」2023年5月号)
- 『「革命に成功した国」を捨てる若者たち、なぜ急増 密航業者が明かした手口』(GLOBE+、2021年7月16日)
- 『独裁を倒したら、強権が来た もの言えぬエジプトの萎縮、今も』 (GLOBE+、2021年7月16日)
- 『言いたいこと言わない日本人、自分の首を絞めてない? 日本に住んだシリア人の疑問』 (GLOBE+、2021年7月16日)
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