宮代町がパートナーシップ・ファミリーシップ届出制度を4月から

佐藤純
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 性的少数者のカップルや子どもが、パートナーや家族として認め合っていると届け出る「パートナーシップ・ファミリーシップ届出制度」を埼玉県宮代町が4月1日に始める。プライバシーに配慮し、届け出から受理証明書などの交付まで、すべての手続きを郵送でもできるようにする。

 県人権推進課によると、県内63市町村のうち、2月1日時点でパートナーシップ制度を導入しているのは3分の1を超える24自治体、ファミリーシップは7自治体。すべての手続きを郵送でできる自治体は少ないとみられるという。

 町によると、制度の検討過程で性的少数者の支援団体から、役場に手続きに行くと、パートナーであることを他人に知られる懸念があると指摘された。

 町の人口は約3万4千人。役場職員や役場に居合わせた住民の中に知り合いがいることは十分に起こりうる。庁舎内はオープンなスペースに様々な課が並んでいて、見通しもいい。

 このため、パートナーシップ・ファミリーシップの届け出と、町からの「届出受理証明書」や「届出受理カード」の交付の手続きに、希望に応じて郵送でも対応することにした。婚姻届を郵送でも受けつけるのを参考にした。

 婚姻届が郵送で出される場合と同様に、届け出の書類が郵送で届いたら、町は確認の書類を本人たちに送り、一定期間問い合わせなどがなければ、証明書とカードを送る。3月末に詳しい案内を町のホームページに載せる。(佐藤純)

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