ロシア軍、キエフへ5キロ前進 部隊の75%投入、数日中に包囲か

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ワシントン=高野遼
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 米国防総省高官は28日、ロシア軍が国境付近に集結させた戦闘部隊のうち75%をウクライナ国内に投入し、首都キエフまで25キロの地点まで前進したとの見解を示した。ウクライナ軍の抵抗により進軍は遅れているが、数日中にキエフを包囲する狙いとみられ、攻撃の激化も予想されるという。

 ロシア軍は前日にはキエフの北方30キロ地点におり、1日で約5キロの前進となった。今後は南方にも回り込み、キエフを包囲して複数の方向から圧力をかける狙いとみられるという。「ロシア軍はキエフに向けた進展の遅れに不満を抱いている。戦術を再検討し、より攻撃的になる可能性がある」と高官は指摘した。

 ロシア軍は制空権を奪っておらず、ウクライナ空軍やミサイル防衛システムは機能し続けている。ウクライナ側が主要な橋を破壊するなどの抵抗をみせたことで、ロシア軍は想定より早い段階で燃料補給など兵站(へいたん)の問題を抱えるようになったという。米国防総省高官は「ウクライナ側は軽武装や少人数でも創造的な抵抗を続けている。空軍やミサイル防衛の働きも効果的だ」と述べた。

 ウクライナ北東部ハリコフで…

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