五輪選手が謝る日本 言語学で分析すると SNS世論の影響は
北京五輪ジャンプ混合団体で、スーツの規定違反で失格となった高梨沙羅選手は、SNS上で「皆様を深く失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありませんでした」と謝罪した。
昨年の東京五輪でも、体操の内村航平選手が予選で敗退し、代表枠を争った選手に「土下座して謝りたい」と謝罪。テニスの大坂なおみ選手は3回戦で敗退し、「皆さまの期待に応えることができずにごめんなさい」とコメントを発表した。
日本選手は外国選手と比べると、試合後に謝ることが多いような気がするが、どうなのか。
2008年北京五輪で、複数の国の選手たちの談話を分析した山陽学園大の山根智恵教授(日本語学)によると、実際、その傾向があったという。
日本選手はなぜ、わびるのか。その理由を、言語学の視点から分析してみると――。
4カ国の選手談話を比較、見えたのは……
――先生は、共著「オリンピックの言語学」で、2008年北京五輪でのオーストラリア、中国、韓国、日本の「国技」とみなされる競技の選手の談話を分析されましたね。
私は卓球の国際審判員の資格を持っており、スポーツが好きで五輪期間中の報道をよく見ます。柔道で銀や銅メダルを取ったのに素直に喜べなかったり謝罪したりする選手がいるのを、非常に不思議に思っていました。
ほかの国はどうなのだろうと興味を持ち、調べてみました。
分析してみると、違いが浮き彫りになりました。
オーストラリアと韓国は前向…
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- 【視点】
今回の北京オリンピックに限らず、国際試合や大会に出場する日本の選手は、今回のジャンプの高梨選手をはじめ、自分自身のこれまでの努力への評価やメダルを取ったことや入賞したことへの喜びを前面にみることは殆どないように感じます。そのだからこそ、19
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