火葬場に響く泣き声、26歳の娘亡くした母 ミャンマー地震、1週間

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マンダレー=笠原真
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 ミャンマーを襲ったマグニチュード7.7の地震発生から、4日で1週間。死者は3千人を超え、多くの人が悲しみに暮れている。救出作業が止まった現場もあり、今後、死者数はさらに増えるとみられている。

 涙をぬぐいながら、家族や友人が別れの賛美歌を捧げた。歌声が黒い遺体袋を包み込む。こんなに早い最期を信じられるはずがないのに。

 2日、ミャンマー第2の都市、マンダレー郊外の火葬場では、大切な存在を失った人たちの泣き声が響いていた。北部カチン州から来たアーギーさん(53)は、最愛の娘シーリーミーさんを亡くした。26歳だった。

 「わがままも何でも聞いてしまうくらい可愛くてね。モデルを目指して、地元のファッションショーにも出ていました」

 少数民族リスのキリスト教徒…

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この記事を書いた人
笠原真
ヤンゴン支局長兼アジア総局
専門・関心分野
紛争、難民、格差
ミャンマー地震

ミャンマー地震

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