「朝トイレに行ったら、呼び鈴が鳴り警官が…」家宅捜索も動画で報告
映画を10分程度に圧縮した「ファスト映画」を無断で制作してユーチューブに投稿していたとして、神奈川県内の男が15日、著作権法違反の疑いで宮城県警に逮捕された。男は昨年7月、朝日新聞のインタビューに応じ、自らの行為を正当化する主張を繰り返していた。また、昨年12月に家宅捜索を受けた後には、ユーチューブで有料会員向けにその詳細を報告していた。
記者は昨年7月、男に対面での取材を求めたが、「声しか分からない謎めいたダーティーなチャンネルというブランディングが毀損(きそん)されるリスクがある」などと述べ、電話インタビューとなった。
男は当時、神奈川県に在住し、仕事はフリーのプログラマーと説明した。「ファストシネマ」というチャンネル名を使って、映画会社などに許可なく編集した動画をユーチューブに投稿していた。
元々は世の中の出来事について顔を出して評論する動画をユーチューブに投稿していたが、視聴回数が伸びず、ファスト映画の制作と投稿を始めたという。
ナレーションは速度1.1倍に
DVDから映画の映像をパソコンに取り込み、静止画にしたり動画の一部を切り取ったりして編集。筋書きなどを紹介するナレーションは原稿を書き、読んで録音。編集で音声と映像のタイミングを合わせ、テロップもつける。「自分は滑舌が悪い」として、速度を1・1倍にしてテンポをアップさせる工夫もしたという。
ユーチューブで公開すると、過去の投稿とは桁が違う視聴回数を獲得。取材時点で約20本を投稿しており、数十万回視聴されたものも少なくなかった。100万回を超えたものもあった。
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