第1回教授はネコのために東大を辞める? 薬の「ガチ研究」なぜ大学の外で

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野中良祐

 ネコにとって朗報かもしれない。この春、ある教授が東大を辞める。

 宮崎徹教授(59)。専門は免疫学だ。

 コロナ禍で感じた、ネコを愛する人たちの熱い気持ちに、背中を押されたという。自分もネコ(雑種キジトラ)を飼っており、気になって仕方がない記者は1月、宮崎さんに会いに行った。

 「最終的に決断したのは(2021年)10月半ばごろですかね」

 宮崎さんは3月末で東大を退職する。そして、ネコ用の薬の開発や人への応用といった研究に集中するために設立した非営利の一般社団法人「AIM医学研究所」に今の研究室メンバーの大半とともに移る。

腎臓病の克服は愛猫家の「悲願」 だけど研究開発は…

 「ガチ研究のための研究所ですよ」

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 研究所が冠する「AIM」は…

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この記事を書いた人
野中良祐
くらし科学医療部次長|大阪駐在
専門・関心分野
科学全般、医療、大学・研究環境