「このままでは診療に影響も」 オミクロン患者受け入れる病院の懸念

有料記事オミクロン株

熊井洋美
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 新型コロナウイルスオミクロン株の市中感染の報告が増え、患者を受け入れる医療機関は警戒を強めている。専門家の有志は28日、オミクロン株の感染者全員を入院させている現在の政府方針について、年末年始は都道府県ごとに柔軟に対応できるように求める提案をまとめた。いま、患者を受け入れている病院はどんな状況にあるのか。

 成田空港に近い国際医療福祉大成田病院(千葉県成田市)。27日時点で入院中のコロナ患者21人のうち19人がオミクロン株の陽性者(疑い含む)だ。

 9割以上がワクチン接種済み。年齢は1歳~80代まで幅広い。現時点では1人に画像診断でわずかな肺炎像を認める程度で、重症は1人もいないという。

 津島健司副院長(呼吸器内科部長)は、「ワクチン接種済みの母親が、陽性の子どもに付き添い感染した例などから、オミクロン株の感染しやすさは感じる」と話す。

 症状や年代に応じ、中和抗体薬のソトロビマブを使ったり、特例承認されたばかりの飲み薬モルヌピラビルを使ったりして治療にあたる。PCR検査で2度陰性が確認されるまで退院できない。ほぼ軽症の入院患者にとっては、「長い時間、病院に閉じ込められている」と不満を抱く状況になっているという。

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 津島さんは「緊迫した『第5…

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