学生から「食」のSOS 動いた同世代「インスタ、フォローを」
現場へ! 「食」支援はいま⑤
「同じ大学生で1日1食しか食べられない人がいる。同世代の仲間をなんとか助けたいという思いがあった」
名古屋市などで活動する学生連盟「Hand in Hand」副代表の服部由季さん(19)=南山大2年=は話す。南山大、名古屋外国語大など愛知県内の大学から学生が集まり、今年3月に立ち上げた。目標は、食品ロス削減と困窮学生の食料支援だ。
現在の主な活動は、名古屋市の学生活動施設「N-base」で月2回実施する食料配布会だ。
10月27日の配布会では、外国人留学生を中心に約20人が食品を受け取った。メンバーは「食パン、よかったら二つどうぞ」などと声をかけ、継続的なつながりを持てるよう、インスタグラム(handinhand_tokai)のフォロー、LINEの友達登録を呼びかけていた。
食品の確保は、フードバンク愛知(https://fb-aichi.org/)のサポートを受ける。服部さんは「ゆくゆくは学生自身が食品を集められるよう、企業などへの要望に取り組みたい」と話す。
フードバンク仙台(仙台市、https://foodbanksendai.com/)はコロナ禍による困窮者支援のため、2020年5月に発足した。メールや電話で依頼を受け、週3回の活動日にボランティアが箱詰めした食料を車で届ける。今年10月までにのべ1万人が利用した。
支援依頼は活動日1日で30件に達する日も。目立つのは若い世代からのSOSだ。20年度は利用者の7割弱が30歳以下の若年層だった。
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