現在の仕事・担当
社会保障の課題を暮らしの現場から考える取材をしています。
バックグラウンド
1969年生まれ。大学生のとき、生活保護利用者が暮らす施設で中学生に勉強を教えていました。激しい親の暴力や育児放棄などの虐待を経験した子どもたちと出会い、「貧困の連鎖(再生産)」について深く考えたことが、今の仕事にもつながっています。
介護福祉士の資格をとったのは20代の頃、ある介護家族の取材をしたのがきっかけでした。目の当たりにした認知症ケアの重さに言葉を失い、介護を深く知りたいと思いました。それ以降、医療介護の現場を支えるケアワーカーの人たちを尊敬しています。
「日雇い派遣」報道で第1回貧困ジャーナリズム大賞を受賞(2007年)。「8050問題」報道で貧困ジャーナリズム賞(2019年)、新型コロナ特例貸付問題などの報道で「貧困ジャーナリズム特別賞」(2022年)。担当デスクとして参加した連載「認知症とわたしたち」がファイザー医学記事賞・優秀賞(2013年)。取材班に参加した連載「追い詰められる女性たち」がメディア・アンビシャス優秀賞(2023年)。
仕事で大切にしていること
「生活ジャーナリズム」の実践をライフワークとしたいと考えています。暮らしで生じる様々な問題を取材の出発点とし、生活者の視点で考える報道です。暮らしに関わる公的な「安全網」のあり方は政治的に決まるものです。生活ジャーナリズムは権力監視の取り組みでもある、と思っています。
著作
- 『朽ちるマンション 老いる住民』(朝日新聞出版、2023年)=共著
- 『認知症とわたしたち』(朝日新聞出版、2014年)=共著
- 『孤族の国』(朝日新聞出版、2012年)=共著
- 『ロストジェネレーション』(朝日新聞社、2007年)=共著
論文・論考
- 『生活保護基準の減額 相次ぐ違法判決、国は見直しを』(朝日新聞「記者解説」2023年4月10日付朝刊)
- 『暮らしの安全網に「穴」 生活保護手前の人へ、乏しい「公助」』(朝日新聞「記者解説」2023年1月30日付朝刊)
- 『困窮者と公助 生活支援態勢、デジタル化を』(朝日新聞「記者解説」2022年2月21日付朝刊)
- 『セーフティネットの機能不全 生活保護も、その一歩手前も』(朝日新聞「Journalism」2021年12月号)
- 『生活ジャーナリズムの実践㊤㊦』(朝日新聞「Journalism」2020年11・12月号)
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