父は電車の運転士、家では電車マニア 息子は内緒で運転士をめざした

有料記事

今泉奏
[PR]

 仕事は電車の運転士、家では電車マニア。そんな父には内緒で運転士をめざし始めた。

 10月下旬、名古屋鉄道の車両整備の拠点となっている犬山検査場(愛知県犬山市)に運転士科109期生が集まった。

 運転士になるには、駅員、車掌を一定期間、経験し、まずは名鉄の「運転士科入所試験」に合格する必要がある。その入所試験に通った39人だ。ここで学んで国指定の学科と技能の試験に挑戦することになる。

 犬山検査場では、教室で学んだ知識を実際に車両を見て確認する授業が行われた。自前の真新しい作業着姿の研修生ばかりのなかで、1人だけちょっとお古に身を包む青年がいた。

 「父から借りてきました」

お古を着たその青年は、なぜ父に内緒で運転士をめざし始めたのでしょうか。父子の物語を追いかけながら、かつては座禅や水行が必須科目だったという名鉄教習所の歴史に迫ります。

 上野友祐さん(26)は、そ…

この記事は有料記事です。残り1689文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら