ウィズコロナはやはり難しいのか ワクチン先進国で止まらぬ感染拡大
新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだシンガポールや英国で感染者の増加が止まらない。規制への考え方は両国で分かれるが、感染拡大の理由が明確でないのは共通する。どのように以前のような日常を取り戻すのか。「コロナとの共生」への模索が続く。
これまで感染防いだことで、逆に感染拡大か
高層ビルの谷間に、マレー系の伝統的な串焼き「サテ」の煙が漂う。だが、コロナ前はオフィス帰りの会社員や観光客らでにぎわったシンガポール中心部の屋台街は、8月の外食解禁後も空席が目立つ。
「売り上げはコロナ前の60%減。特に平日は厳しい」。屋台を営んで19年というイアノンさん(58)が困った顔で話した。
観光客が来ないことに加え、イアノンさんが感じるのは、感染増や政府の外出制限が長く続いたことによる市民の気持ちの変化だ。
「多くの人が外出に慎重になった。でも、テーブル間の距離を取るなど、安全対策はしている。ワクチン接種済みの人は安全に気をつけ、ぜひ来てほしい」
シンガポールは今年7月ごろまで新規感染者数が1桁の日もあるなど、コロナ対策の「優等生」と呼ばれた。米ファイザー製と米モデルナ製を中心にワクチン接種も東南アジアで最速のペースで進め、すでに接種率は85%に近い。
政府は8月10日、「コロナとの共生」を目指し、接種者に1組最大5人までの外食を解禁。その後は在宅勤務が可能な業務でも50%まで出社を認めるなど、規制緩和に踏み切った。
ところが、感染力の強いデル…
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