藤井聡太三冠が見せたサーカスのような王手 木村一基九段の隙突く
村瀬信也
藤井聡太三冠、勝負を決めた鮮烈な開き王手~木村一基九段戦、高野智史五段が解説~【第80期将棋名人戦・B級1組順位戦】=高津祐典撮影
将棋の藤井聡太三冠(19)=王位・叡王・棋聖=が20日、第80期将棋名人戦・B級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の5回戦で木村一基九段(48)に87手で勝った。終盤、相手に生じた隙を見逃さず、藤井三冠らしいアクロバティックな手順で勝利を決めた。
先手の藤井三冠が選んだ作戦は相懸かり。昼食休憩後、木村九段が自分の飛車と相手の銀を刺し違える決断の一手を放ち、激しい戦いに突入した。その後は藤井三冠が攻め、木村九段が丁寧に受ける展開が続いた。藤井三冠の攻めがつながるかどうかが焦点となった。
図は木村九段が78手目△2…
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- 【視点】
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