藤井聡太三冠が見せたサーカスのような王手 木村一基九段の隙突く

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村瀬信也
藤井聡太三冠、勝負を決めた鮮烈な開き王手~木村一基九段戦、高野智史五段が解説~【第80期将棋名人戦・B級1組順位戦】=高津祐典撮影
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 将棋の藤井聡太三冠(19)=王位・叡王・棋聖=が20日、第80期将棋名人戦・B級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の5回戦で木村一基九段(48)に87手で勝った。終盤、相手に生じた隙を見逃さず、藤井三冠らしいアクロバティックな手順で勝利を決めた。

 先手の藤井三冠が選んだ作戦は相懸かり。昼食休憩後、木村九段が自分の飛車と相手の銀を刺し違える決断の一手を放ち、激しい戦いに突入した。その後は藤井三冠が攻め、木村九段が丁寧に受ける展開が続いた。藤井三冠の攻めがつながるかどうかが焦点となった。

 図は木村九段が78手目△2…

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    高津祐典
    (朝日新聞文化部次長=囲碁将棋、文化)
    2021年9月21日12時52分 投稿
    【視点】

    ABEMAの将棋中継では、AIの評価値を示すのが定番になっています。画面上部に「先手59%-後手41%」というような表示がされていて、どちらが勝っているのか、野球のスコアを見るかのように分かります。初めて将棋を観る人への入り口を大きく開けて

    …続きを読む