JR東海が30日に発表した2021年4~6月期決算は、純損益は284億円の赤字(前年は726億円の赤字)だった。コロナ禍でドル箱の東海道新幹線の利用が低迷が続いている。22年3月期の純損益の予想を、当初から750億円減の150億円の黒字に下方修正した。

 21年4~6月期の売上高は前年比40%増の1806億円だった。それでも、コロナ前の水準には遠く及ばず、営業損益は253億円の赤字(前年は836億円の赤字)だった。

 同社は当初、今期の運輸収入をコロナ前の18年比40%と予測。しかし、緊急事態宣言の影響を受け、同36%にとどまった。業績回復は想定の2カ月ほど遅れているとし、通期の運輸収入も当初予測の同66%から同59%に修正した。(今泉奏)