ネタニヤフ氏、トランプ氏に相互関税撤廃を直談判 確約は得られず

ワシントン=下司佳代子
[PR]

 トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。トランプ氏が2日に打ち出した「相互関税」の回避を狙ったネタニヤフ氏だが、トランプ氏から公の場での確約を得られなかった。

 両首脳の会談はトランプ氏の2期目の就任後、2月に続き2度目となる。ネタニヤフ氏はトランプ氏が相互関税を発表してから、その撤廃を対面で「直談判」する初の外国首脳となった。ネタニヤフ氏は記者団の前で「米国が抱える貿易赤字を解消する、と大統領に伝えた。不必要な貿易上の障壁も撤廃するつもりだ。イスラエルは多くの国々の模範となることができる」などとアピールした。

 これに対し、トランプ氏は「関税に関する言及に感謝する」と応じた後は、「我々は長年にわたり多くの国々から搾取され、利用されてきた。もうそんなことはさせない」と、いつものトランプ節に。イスラエルに課すと設定した17%の関税を引き下げるかと問われると「そうしないかもしれない」とあいまいに答え、「忘れないでほしいが我々はイスラエルを大いに支援している。年間数十億ドルを提供している」と述べた。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
下司佳代子
アメリカ総局|米国の外交・防衛
専門・関心分野
国際報道
トランプ関税

トランプ関税

トランプ米大統領の高関税政策が衝撃をもたらしています。金融市場は動揺し、貿易摩擦は激しさを増しています。世界経済は危機に向かうのか。暮らしにどんな影響を与えるのか。最新ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]