バドの優勝候補が次々敗退 元代表コーチが気になった調整優先の練習

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聞き手・照屋健

バドミントン 舛田圭太の目

 東京オリンピック(五輪)のバドミントンで日本勢の挑戦が終わった。30日、女子シングルス準々決勝で山口茜が敗れ、日本勢の試合がすべて終了。獲得したメダルは混合ダブルスの渡辺勇大、東野有紗組が取った銅一つだった。男子シングルスの桃田賢斗、女子ダブルスの永原和可那、松本麻佑組など優勝候補が力を出せなかった原因は何なのか。リオ五輪日本代表コーチで、今回のメンバーをよく知る舛田圭太さん(42)に聞いた。

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 4月、富山県高岡市での日本代表合宿を1週間ほど、見る機会がありました。リオ五輪前の同じ時期に比べて、練習量が7割程度の印象を受けました。使っているシャトルの量も、少ない印象でした。

 バドミントンはリオ五輪後、急速に成績を残しました。今回の出場選手・ペアは、ほとんどが各種目の世界ランキング5位以内。実力を発揮すれば、すべてメダルをとれる可能性がありました。

 過去の大会では「メダルを取りにいく競技」だったバドミントンが、東京五輪では「メダルを取らなければならない競技」に変わったのです。

 そうなると、選手たちのけが…

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この記事を書いた人
照屋健
スポーツ部
専門・関心分野
サッカー、五輪