愛子さま「温かい支援、続くといいですね」 能登半島の視察で

中田絢子 石川幸夫

 地震からの復興状況を視察するため石川県を訪れた愛子さまは19日、能登半島中部の志賀町で、道の駅に設けられた仮設店舗を訪ね、店主らと懇談した。

 愛子さまは、道の駅とぎ海街道の敷地内に昨夏に設けられた仮設店舗を訪問。スーパー「トギストア」では経営者の冨澤美紀子さん(69)の案内で新鮮な魚介類や野菜、総菜などが並べられた店内を見て回り、「目移りしてしまいますね」と目を細めた。冨澤さんが胸元につけていたさくら貝のブローチにも目をとめ、「幸せを呼ぶさくら貝ですね」と話し、「頑張ってください」と励ました。洋食屋など他の4店舗の店主らとも懇談したほか、近くの仮設住宅から集まった人らのもとにも歩み寄り、「お体を大切に」などと伝えていた。

 その後、被災による困りごとの相談に応じる「地域支え合いセンター」にも足を運び、ボランティアの受付場所を視察し、実際に活動する人らと懇談した。愛子さまは、勤務先の日本赤十字社でボランティアに関する業務に従事しており、「最近多い依頼内容はどういったものですか」「多くの方に参加していただくために工夫していることはありますか」などと熱心に質問。「温かい支援がこの先も続くとよろしいですね」と伝えていた。

 同日夕、愛子さまは金沢駅から北陸新幹線で帰京。見送った石川県の馳浩知事によると、愛子さまは被災した人々に「見守っております」「応援しています」などと前向きな言葉をかけていたという。馳知事は、「被災者の『忘れて欲しくない』『今どうなのか見て欲しい』との思いをよくお分かりだった」と振り返った…

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この記事を書いた人
中田絢子
東京社会部|宮内庁担当キャップ
専門・関心分野
皇室、憲法、平和、政治、運輸