2週間後は4532人に、東京都会議 「爆発的な拡大」
東京都は29日、新型コロナウイルス対応のモニタリング会議を開き、1日あたりの新規感染者数(1週間平均)が8月11日に4532人に達するとの試算を公表した。都内の感染状況について、専門家は「経験したことのない爆発的な感染拡大に向かっている」として、「現在の増加比が継続することは、早急に回避しなければならない」と危機感を示した。入院患者数も1カ月で倍増したことを挙げ、「医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が始まっている」と指摘した。
専門家からの指摘を受け、小池百合子知事は会議後、記者団に「引き続き、人流の抑制、感染防止対策をお願いしたい。ワクチンが行き渡るまでが勝負」と述べた。
会議で示された1週間平均の新規感染者数は1936人で、前週の1170人から1・53倍に急増。国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は、この増加比が続いた場合、1週間後の8月4日には2962人、2週間後の11日には4532人に増加するとの試算を示した。その上で「医療提供体制が危機にひんするので、早急に回避しなければならない」と訴えた。
感染力の強い変異株(デルタ株)の流行が広がっていることも報告された。都の検査に占める割合は18日までの1週間で46・3%に上り、前週の30・6%から15・7ポイント上昇。大曲氏は「現状の人流を十分に減らすことができないまま、デルタ株への置き換わりが進むと、感染拡大がさらに急速に進み、爆発的な感染状況になる」と警告した。
深夜の人出が高水準
ただ、繁華街の人流は十分に…
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