えっ手書きの連絡帳がアプリに? 保護者も園も負担軽減

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伊藤弘毅
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 忙しい朝の登園前、カバンの底からぐちゃぐちゃになったプリントを見つけ、その日の行事予定と持ち物を知る。そんなイライラをなくせるスマートフォンのアプリが、全国の保育園や幼稚園で広がっている。新型コロナウイルスの感染拡大も、導入を後押ししている。

スマホひとつで合間にOK

 東京都目黒区の女性(39)は、保育アプリ「コドモン」を使い始めて2年近くになる。区内の認可保育園に通う2歳の娘の「連絡帳」だ。

 前の晩や朝に食べたもの、就寝・起床時刻や朝の体温といった毎日の園への連絡事項をアプリに入力して送信する。園からの「お便り」も、アプリで届く。アプリでやりとりした情報は、あとで製本して保存することも可能だ。

 紙の連絡帳を使っていたころ…

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この記事を書いた人
伊藤弘毅
アジア総局員兼ニューデリー支局員|アジア経済担当
専門・関心分野
南アジア、東南アジア、開発、エネルギー
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    菊間千乃
    (弁護士)
    2021年7月19日10時42分 投稿
    【視点】

    2匹のワンコを3月から幼稚園に通わせたところ、そこでもこのコドモンが使われていた。 自身が幼稚園に通っていた頃の連絡帳は、先生方の手書きの文字やスタンプ、両親とのやり取りが記載されており、今見ても心温まるものがあるが、昨今の先生方の忙しさ

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    内田良
    (名古屋大学大学院教授=教育社会学)
    2021年7月19日12時45分 投稿
    【視点】

    これは、小学校(や中学校・高校)にもあてはまることで、家庭とのやりとりが基本は子供が持ち帰る紙ベース。紙の連絡帳は物理的に一つしかありませんから、保護者には多くの制約をもたらします。また、記事にもあるとおり現場で働く職員や教員にとっても、業

    …続きを読む