接種記録遅い自治体、ワクチン配送見送りも 河野担当相
新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、調整を担う河野太郎行政改革相は15日の閣議後会見で、国の接種記録システムへの入力が遅い自治体に対して、ワクチンの配送を見送る可能性があるとの考えを示した。入力の滞りにより、国がワクチンの使用実態を正確につかめなくなることから、自治体に迅速な対応を求めている。
米ファイザー社製のワクチンは、原則として各市区町村の人口に応じ、国が1クール(2週間)ごとに配送量を決めている。自治体が個人の接種履歴を「ワクチン接種記録システム(VRS)」に入力することで管理している。
接種記録の入力が滞ると、実際は接種が進んでいてもシステム上は当該自治体の在庫が積み上がっているようになる。河野氏は、自治体の中には入力数が1~2桁のケースがあることを明らかにし、「極めてシステムの数値が低い自治体がある。在庫を積み増しても仕方ないという考え方もある」と強調。「あまりに接種が遅いところは、1回クール(配送を)飛ばすこともありうる」と、厳しい対応で臨む姿勢を示した。
接種記録の入力をめぐっては、大阪府内の一部の自治体で情報の未入力や、1カ月ほどの入力遅れがあることが判明している。国が配布する専用端末で、自治体や医療機関が接種券に記載された18桁の数字を読み取り、登録する仕組みだが、「手間がかかる」などの声が出ている…
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