仏、日本の観光客は隔離免除 独も陰性証明で受け入れへ

パリ=疋田多揚
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 フランス政府は4日、夏の観光シーズンに向け、日本など7カ国からの観光客らについて、到着後7日間の自主隔離を免除するなど受け入れを9日以降に本格的に再開すると決めた。ドイツも4日、日本からの観光客について、ワクチン未接種でも新型コロナウイルス検査の陰性証明書があれば6日から受け入れると決定した。

 フランスで規制が緩和されるのは、「緑」に分類された日本や豪州、韓国などで、新型コロナ感染が比較的制御できているとみなされた。ワクチンを2回接種した証明書か、搭乗前72時間以内の陰性証明書のどちらかがあれば観光目的でも入国できる。欧州連合(EU)域内からの入国者も同様の運用にする。

 米国や英国、中国など大半の国は「オレンジ」に分類され、ワクチン接種していない観光客は入国できない。インドや南アフリカは「赤」に分類され、ワクチンを受けていても、入国はやむを得ない事情がある場合に限られる。色の分類は感染状況に応じて見直される。

 フランスでは人口の4割にあたる2700万人以上が少なくとも1回接種を受けた。国内では外国人旅行客でも無料でPCR検査を受けられる。9日からは国内の規制も緩和し、飲食店はテラスだけでなく店内でも営業ができるようにする。

 一方、スペインイタリアは、ワクチン接種を条件に日本などからの観光客を受け入れる方針を5月に明らかにしており、観光業の本格再開を目指している。EUは今月3日、観光など不要不急の渡航を認める国のリストに日本を加えていた。

 ただ、欧州の国々から日本に帰国する際には隔離が必要で、観光客増加にすぐに結びつくわけではなさそうだ。(パリ=疋田多揚)

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