汚染水・処理済み汚染水・処理水 違いは
小坪遊
東京電力福島第一原発で発生する汚染水は、放射性物質を取り除く処理などの段階に応じて大きく三つに区別される。
朝日新聞は記事で、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)に触れた冷却水が地下水などと混ざった高濃度の水を「汚染水」、多核種除去設備(ALPS)で処理した後の、そのまま海には放出できない水を「処理済み汚染水」として区別してきた。タンクに保管されているのはこの水で、放出基準の1万倍を超える放射性物質を含んだ水も含む。
今回、海洋放出する方針が決まったのは、タンクに入っている処理済み汚染水を再びALPSで処理し、セシウムやストロンチウムなどの放射性物質の濃度を法令の基準より十分低くした「処理水」だ。ALPSでは取り切れない放射性物質のトリチウムを含むため、法定基準の40分の1以下になるように海水で薄めることになっている。
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