ベトナムで「特定技能」初試験 仲介料巡り調整難航の末

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ハノイ=宋光祐
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 日本で働く外国人のための在留資格「特定技能」の試験が23日、ベトナム・ハノイで実施された。日本の人手不足を解消するために一昨年に新設された資格だが、ベトナムでの試験は初めて。来日する労働者の費用負担をめぐる両国間の調整や新型コロナウイルスの影響で、試験の実現までに時間がかかっていた。

 ハノイ南西部にある第一建設短期大学に23日午前、24人のベトナム人が集まった。建設分野の「鉄筋施工」を対象に特定技能の在留資格取得に必要な技能試験。受験者は実際に鉄筋を組み立てる約1時間半の実技試験に続いて、現場で働くのに必要な知識を問う学科試験に挑んだ。

 ハノイ近郊のフンイエン省に住むチャン・バン・クアンさん(29)は1カ月前から、この日の試験に向けて勉強してきた。

 2018年から1年間、技能…

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