同性婚「根幹に関わる、極めて慎重な検討が必要」菅首相

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 17日、衆院予算委員会の集中審議があり、菅義偉首相と与野党の間で論戦が交わされた。

 立憲民主党尾辻かな子氏は、東京五輪パラリンピックが理念の一つに掲げる「多様性と調和」を取り上げた。尾辻氏は2005年、自らが同性愛者であることを公表。日本で認められていない同性婚について菅義偉首相に「息子さんが同性のパートナーと一緒になりたいと言われたら何て答えるか」と尋ねた。

 首相は「仮に自分の家族がそういう状況にあったとしても、当事者双方の性別が同一である婚姻の成立を認めることはまだ我が国では憲法上想定されていない」と説明。同性婚を認めるか否かについて「我が国の家族のあり方の根幹に関わることなので、極めて慎重な検討をする必要がある」と答弁した。

 尾辻氏が「それは子供が同性愛者であるということを受け止めるということなのか、受け止めないということなのかどちらでしょう」と重ねて問うと、首相は「仮のことにお答えするのは控える」としつつ、「非常に複雑な心境の中で、検討に検討を重ねる立場になるだろうと思う」と述べるにとどめた。

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