「核兵器禁止条約参加を」 署名1370万人分、国連へ

核といのちを考える

佐々木亮
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 22日に発効する核兵器禁止条約への参加をすべての国に求める「ヒバクシャ国際署名」が、計1370万2345人分に達した。活動に取り組んできた連絡会が13日、オンラインで記者会見し、発表した。8日に国連へメールで目録を提出した。

 署名は街頭やオンラインなどで集め、昨年12月末に締め切った。海外からも寄せられたほか、国内では知事ら首長にも協力を呼びかけ、交代した前職も含めて計1497人が署名したという。

 署名活動は、「生きているうちに核兵器のない世界を」という被爆者の思いを込め、日本原水爆被害者団体協議会日本被団協)などでつくる連絡会が2016年4月に開始。17年7月に核禁条約が成立すると、すべての国の参加と早期発効を訴えの中心に据えた。当初は昨年9月までの予定だったが、条約発効が視野に入ったため期間を延長。延長した約3カ月でオンラインを中心に100万人分を超える署名が寄せられた。

 会見で、日本被団協事務局次長の児玉三智子さん(82)は「みなさん一人ひとりの力が集まって、ここまで来られた。条約は発効するが、核兵器は地球上にまだある。無くすために、この動きをもうひと回り大きくしていけたら」。連絡会代表で日本被団協代表委員の田中熙巳さん(88)は「困難さはこれからだが、条約発効で核兵器廃絶までの道の半分は来た」と話した。(佐々木亮)

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