「学生への支援不十分」コロナで困窮、大学に広がる懸念

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編集委員・増谷文生 伊藤和行
【動画】朝日新聞と河合塾が今秋、767大学に共同調査を行った。データから読み取れるコロナ禍の大学や学生の現状は…
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 コロナ禍の長期化によって退学者が増え、学生確保が難しくなる――。全国の大学に今後の見通しを尋ねたところ、多くが経営困難の大学が増えると予想した。国が打ち出した対応策は一定の評価を受けたものもあったが、不十分さを指摘する声も相次いだ。

 休退学への不安は、特に学費が高い私立に目立つ。朝日新聞と河合塾の「ひらく 日本の大学」調査では、来年3月に「経済的理由による退学・休学」が増えると予想した国立大は19%、公立大は12%だったが、私立大は35%に達した。

 影響は多方面に及ぶとみられ…

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この記事を書いた人
増谷文生
論説委員|教育担当
専門・関心分野
教育(主に大学)、運輸
伊藤和行
那覇総局長
専門・関心分野
沖縄、差別、マジョリティー、生きづらさ