消えゆく銭湯タイルアート 美しさの裏にある店主の思い
渋谷正章
風景や花、魚など、銭湯を彩るタイルアートの写真展が、名古屋市東区の銭湯「平田(へいでん)温泉」のロビーで開かれている。同温泉が営業している午後3時~午後10時(受け付けは午後9時半まで)に観覧できる。29日まで。火曜日定休。
現在は営業していない愛知県内11銭湯の写真が飾られている。名古屋市の会社員、伊藤美那子さんが椙山女学園大学4年生だった2008年5月~11月、卒業研究の一環で撮りためた。
指導教官だった同大学の阿部順子准教授が、昨年から日本の銭湯文化を研究する中で、伊藤さんの12年前の写真に着目し、県公衆浴場業生活衛生同業組合や同温泉の協力を得て、展示を始めた。
銭湯の魅力の一つである浴室の絵は、ペンキで描いたものも多いが、瀬戸、常滑など焼きものの名産地を擁する愛知県ではタイルを使った作品が多いという。
伊藤さんは当時、県内にあっ…
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