「生」は生食してもいい? 勘違いで秋鮭食べて食中毒 

有料記事食のおしゃべり

大村美香
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 11月11日は、鮭の日です。漢字の「鮭」のつくりが「十一十一」に分解できることにちなむそう。秋鮭が旬を迎えています。

 「秋鮭(生)」。スーパーでこのように表示されたサケを買って、生で食べた30代の男性がアニサキス食中毒になりました。先月、千葉県船橋市でのことです。男性は「生と書いてあったから、生で食べた」といいます。表示の読み違えなのですが、調べてみると、この手の勘違いは意外と日常に潜んでいそうなのです。

 船橋市保健所によると、男性はルイベ風に食べようと、買った切り身をしばらく冷凍庫に入れてシャリッとさせた後、調味液に浸し、一口大に切って食べたとのこと。生で食べられると思っての行動であったことがうかがえます。

 しかし、この表示は「生で食べられる」という意味ではなく、切り身は加熱用でした。販売したスーパーは保健所に対し、「冷凍物ではないという意味で(生)と表示した」と答えています(https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/eisei/001/p085389.html別ウインドウで開きます)。

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 食品表示法では、、パック詰…

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大村美香
大村美香(おおむら・みか)朝日新聞記者
1991年4月朝日新聞社に入り、盛岡、千葉総局を経て96年4月に東京本社学芸部(家庭面担当、現在の生活面にあたる)。組織変更で所属部の名称がその後何回か変わるが、主に食の分野を取材。10年4月から16年4月まで編集委員(食・農担当)。共著に「あした何を食べますか?」(03年・朝日新聞社刊)