安倍前首相が退任後初の山口入り 墓参後に野党を牽制も

林国広 石井潤一郎
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 自民党安倍晋三前首相は1日、首相退任後初めて地元・山口県入りし、同県長門市にある父晋太郎元外相が眠る安倍家の墓参りをした。墓参後、記者団に対して「7年8カ月総理の職責を果たすため全力を尽くし、今回辞職をしたこと。また、今後は一議員として地域の発展のために尽くしていきたいと(墓前に)報告した」と述べた。

 安倍氏は妻昭恵さんと一緒に墓参り。支援者約90人が墓の周囲で見守った。安倍氏は支援者に向けて「体調による辞職だったので(支援者には)心配をかけたが、いま使っている薬が良く効いて、体調も非常に速いスピードで回復しているという報告をした」と記者団に話した。

 さらに、持論の憲法改正については「『安倍政権の間は憲法改正しない』と野党は言っていたが、今は菅政権。その言い訳はもう通用しない」と立憲民主党など改憲に慎重な野党側を牽制(けんせい)。「憲法について議論すべきだというのが国民の民意で、これに応えていくのが国会議員の職責だ。(改憲の)機運を高めていくために私も努力したい」と述べ、改めて改憲への意欲を示した。

 安倍氏はこの夏、新型コロナウイルス対応を理由に、恒例にしていたお盆の山口県入りを見送っていた。(林国広、石井潤一郎)

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