新幹線車両センター、水害の爪痕なお 完全復旧は来年度
遠藤和希
昨年の東日本台風で千曲川の堤防が決壊し、計10編成の新幹線が水没した長野新幹線車両センター(長野市赤沼)が報道陣に公開された。被災からまもなく1年。検査や修理はいまだできず、水害の爪痕は深い。完全復旧は来年度いっぱいかかる見通しだ。
今回、車両を検査する車庫や事務所に立ち入りが許された。被災当時、検査庫には高さ3メートル近くの水が流れ込み、泥だらけになったというが、現在は被災の痕跡は感じられない。「清掃を続け、床や壁も改修してようやくここまできた」と、案内してくれたJR東日本社員は話す。
このため、新潟にある車両センターなどに新幹線を運んで検査している。「長野の社員も新潟に派遣しています」(担当者)。同社は「長野で検査できれば、柔軟なダイヤが組めて増便にも対応しやすい」と、年末年始を控えた12月25日の再開を目指している。
ただ、センター全体ではまだ…
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