4~6月期の経常利益ほぼ半減 法人企業統計、コロナで

[PR]

 財務省が1日公表した4~6月期の法人企業統計で、前年同期と比べた売上高は約2割減り、経常利益はほぼ半減だった。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言などで経済活動に急ブレーキがかかったことが影響し、2008年におきたリーマン・ショックの直後以来となる記録的落ち込みになった。

 集計は金融業・保険業をのぞくもの。売上高は284兆6769億円で前年同期より17・7%少なく、過去最大の落ち込みだった09年1~3月(20・4%減)に次ぐ落ち幅になった。減少は4四半期連続になる。

 経常利益は12兆4140億円で46・6%減。これも09年4~6月期(53・0%減)以来の落ち幅で、減益は5四半期連続。業種別では外出自粛で集客に苦戦した宿泊や飲食などのサービス業が53・7%減で、旅客の激減した運輸業などは赤字に転落した。国内外で販売が振るわなかった自動車も76・1%減だった。

 不透明感を背景に、設備投資も11・3%少ない9兆6369億円となり、2四半期ぶりに減少した。調査は資本金1千万円以上の企業が対象で3万2千社あまりを標本調査する。今回の回答率は69・4%だった。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら