前のめり政権、異例発言かなわず アビガン月内承認断念

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相原亮
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 新型コロナウイルスの治療薬候補のアビガンについて、国は5月内の薬事承認を断念した。安倍晋三首相が「月内承認をめざす」と会見で述べ、前のめりの姿勢を示してきたが、有効性を示すデータはまだ出ていない。特例を認める通知を厚生労働省が出すなど、異例の対応にも懸念の声が上がっている。

 日本で開発された薬アビガンが、新型コロナウイルス感染症の患者に効くのではないかとして、国内で臨床研究が始まったのは2月。確立した治療法がないなかで、安倍政権は、日本発の治療薬誕生という目標は国民に訴える「希望」の象徴になるととらえた。そして首相官邸側は前のめりでこのアビガンを推すことになる。

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 2月23日の政府の対策本部…

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