信楽高原鉄道の事故から29年 遺族らの組織は昨年解散

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狩野浩平 安藤仙一朗
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 滋賀県甲賀市(旧信楽町)で1991年、42人が死亡し、628人が負傷した信楽高原鉄道(SKR)とJR西日本の列車同士の正面衝突事故は14日で発生から29年を迎え、現場近くで追悼法要があった。両社は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、法要を大幅に縮小。社長たちが改めて安全への決意を述べた。

 法要は午前10時半から始まり、6人が参列した。甲賀市副市長でSKRの正木仙治郎社長とJR西の長谷川一明社長らが慰霊碑に向かって黙禱(もくとう)し、花を捧げた。事故発生時刻の同35分ごろには、列車が追悼の警笛を鳴らして通過。正木社長は取材に「安全運行を改めて誓った」。長谷川社長は「世代を超えて引き継いでいきたい」と話した。

 密集を避けるため、三日月大造知事や岩永裕貴市長は法要前に献花、焼香した。

 遺族らの民間組織「鉄道安全推進会議(TASK)」が昨年6月に解散してから初めての法要となった。元共同代表で、兵庫県明石市明石歩道橋事故(2001年)で次男を亡くした下村誠治さん(61)=神戸市=も参列した。

 TASKは、SKRやJR西…

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